四十肩・五十肩
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腕を上に上げると痛い(シャンプーや髪をとかすような動作)日常的に必要な動作で主にお風呂に入っている時や棚の上の物を取ろうとするときに行う動作です。 腕を後ろに回すと痛い(帯を締めるような動作)帯を締めるような動作の他に後ろにあるものを取ろうとするちょっとしたときにしてしまう動作です。 寝ているときに痛みで目が覚める。 肩を冷やすと痛みが強く出る。 そもそも何もしなくても激痛が走る。 そんな症状でお悩みの方はいませんか?一つでも当てはまる方は肩関節周囲炎 (四十肩、五十肩)かもしれません。
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四十肩・五十肩に対する当院の考え
肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)の多くの場合は痛み止めの薬を飲んだり、自分での運動療法で治ると言われています。しかしそれでは時間が長くかかることが多く完治まで平均で2年くらいかかります。(5年かかったという方もいらっしゃいました。)基本的にこの症状は急性期、慢性期、回復期と大きく分けてこの3つに分類されます。急性期は約2週間ほどですがこの時期はなにをしていても辛くまた炎症が起きていることが多いので少し動かすだけでも激痛が走る時期です。ここで安静にしすぎてしまうと肩の動く範囲が狭まってしまい治るのが遅くなってしまいます。
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四十肩・五十肩を放っておくとどうなるのか
この症状を放っておくと先ずは急性期で出たような何をしていても辛く動かすだけで激痛というのはなくなりますが肩が動く範囲が狭くなってしまいまた肩関節が石灰化というものになります。(石灰の様に硬くなってしまうことです)そうなると石灰化を取るだけで時間が多くかかってしまいます。その間は痛い方はあまり使えませんので反対の肩に大きく負担がかかり片側が治った後に反対側が痛くなってしまうという事があります。関節が固まってしまった状態で動かすので肩の腱板や筋肉全体を痛めてしまいます。さらに肩関節の拘縮やフローズンショルダーといわれる状態になってしまうと運動療法などでは治りにくくなり最悪の場合は手術しなければいけなくなります。
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四十肩・五十肩の改善方法
基本的には放っておいても治ると言われています。しかし治るまでの期間に大きく差が出てしまいます。何もせずに放っておいた場合だと平均して2年くらいかかると言われています。先ずは急性期には基本的に安静が必要です。この時期に無理に動かしすぎると炎症が収まらなくなってしまい治るまでの期間がかかってしまいます。それでは動かさない方がいいのか?といわれるとそうではありません。この時期に全く動かさずにいると関節のが石灰化してしまうことがありこれまた石灰化したことで治るまでの期間が大きくかかってしまいます。ですので急性期にはもちろん大きく動かすや患部をマッサージするなどは厳禁ですが痛みが出ない範囲で動かしてあげる必要があります。
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四十肩・五十肩の改善に効果的な当院の施術メニューは?
3つあります。 1,鍼施術 主に急性期に必要な施術です。急性期は炎症が起きている為痛みがとても強い状態です。炎症が起きている為患部をマッサージすることも出来ません。そんな強い痛みには鍼施術が最も効果的です。鍼には炎症を抑える効果や鎮痛効果がありますので急性期の強い痛みを取り除くのに効果的な施術です。 2,肩甲骨はがし 主に慢性期に必要な施術です。強い痛みが取れた後の肩の動きの改善に効果的です。 3,矯正施術 主に慢性期や、回復期に必要な施術です、姿勢を改善する事で日常生活でかかる肩への負担を減らす効果があります。
その施術を受けるとどう楽になるのか
先ずは鍼施術ですが上記でも書いた通り鎮痛効果がありますので辛い急性期の痛みが軽減します。 次に慢性期の肩甲骨はがしです。 これは急性期の症状によって肩の可動範囲が狭くなってしまっているものを広げて元の状態に戻してあげる施術になります。最後に矯正施術です。慢性期や回復期に必要な施術です。これは特に上半身の姿勢を整えることによって肩に日常的にかかる負担を減らしていく施術になっております。矯正施術を行うことによって再発のリスクをおさえることが出来ます。
改善するために必要な施術頻度は?
急性期は基本的に毎日来院してください。目安は2週間になりますが余裕をもって1か月くらいは見てもらえるとありがたいです。慢性期には週3回~4回程回復期には週2回の来院が必要です。慢性期や回復期の来院ペースはあくまでも目安になります。症状変化のスピードに応じて来院ペースが変わることはあります。また急性期を超えても毎日来ることで痛みの緩和は早くなります。施術期間は平均で半年ほど見ていただけると幸いです。